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心一杯。

結婚する前に習っていた日舞のお匠さんから

文をいただきました。

稽古に通えなくなり、すでに15年ほどたっているのですが

中元と歳暮のご挨拶だけは 続いています。

今年の中元のお返しにと、いつも今頃の時期に

『心一杯』の のし紙の付いたお品と

手書きのお手紙を頂戴するのです。

いつもいただく『心一杯』とは

「精一杯の心で、ありったけの気持ちで・・・」の意味だと

ずっと思っていたのですが、

「一杯分だけ、ほんの少し」という反対の意味だったことを知りました。

先生の性格を考えれば、わかりそうなものです。

言葉をよく知らないことが どれほどの誤解を呼ぶものか、

少し青ざめてしまった出来事でした。

昔から使われてきた美しい日本語の数々。言葉使い。

決して無くしてはならないもののひとつです。

しかし、昔から使われる『心一杯』 の控えめな意味ではなく、

『心いっぱい』(できるだけいっぱい!) の意味のほうが

今のご時世、合ってるのかもしれません。

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新幹線のなかでふと想う。

先日、友達に会いに行くため、新幹線の人となった。

乗車して 暫らくして気がついた。

進行方向に向かい、左側の席を選び座っている。

月2度ほど利用する高速バスの座席も 左側だ。

電車の横座りのシートの場合は、 進行方向に左側が向く。

気にしている訳ではないが 思い出してみるといつも

その法則は変わらない。

「利き手」がそれぞれあるように、「利き側」っていうのもあったりするのかな。

誰かと並んで歩くときは相手の右横が安心する。

テーブル席で雑談するときは 右横の方より左横にいる方に話しかけたい。

主人と車で出かけるときは 助手席に座ることがほとんどだが

ほんとは 助手席位置より運転席に座るほうが好きかも。

女性は左側の顔半分のほうがより美しいのだ・・・

と、本で読んだことがあるが 

まさか それを意識しているわけでは決してないと思うのだが。

ところで・・・。

うちの娘たち、年が2歳離れた姉妹。

幼いときから 姉である長女は必ず妹の左側を歩いた。

右側通行の日本では 常に左側が危険にさらされる。

ちょろちょろする幼い妹が飛び出しはしないかと

気が気でなかったのだろう。

小学校の通学時、歩道のない道で、前から車が来たときなど

慌てて妹の腕を引き寄せ、自分の右側に寄せるしぐさをよくしていた。

姉であるが故、身についたしぐさ、

そして守られる立場に慣れてしまう妹のしぐさも

複雑な気持ちで 見守ったものだ。

男性と女性が並んで歩くとき、何気に女性を左側にしているカップル。

男性の包容力を感じてしまう。

さり気なく 彼女を危険から守ろうとするしぐさをする男性、

愛されているんだなぁ~と、ふたりを応援したくなる。

娘たちも そんな男性に愛されてほしいなぁ~と

何年先のことになるかわからない未来を描いた、その時。

下車駅を知らせるアナウンスが入る。

わたしは、妄想から現実に戻り、

慌てて新幹線を降りた。

   本日の読書メモ  『アンクレット・タワー』 真田 コジマ

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『はじまりの空』

俳優さんにする質問で

「何故、この職業を選びましたか?」 っていうのがある。

それに答えて「いろんな人の人生を生きられる」

「自分以外の別な人格になれる」って。

私が、本を読む理由もそこにあるのかもしれない。

読みすすめていくうちに 

いつの間にか自分が、主人公にとって変わり動きだす。

  

  今回 読み終えた『はじまりの空』も そうだった。

  少し大人っぽい思考をする17歳の「真菜」が

  34歳の大人の「蓮」のしぐさや言葉に

  どんどん惹かれていく過程。   無理なく自然なストーリー展開。

  17歳の高校生からすれば、34歳って

  何を考えているかなんて想像も追いつかないくらい大人なんだろうな。

  「蓮」と「真菜」の会話は、親しくなってからも敬語を使う。 

  とても新鮮な感じがするし、そのことで ふたりの微妙な距離感もあらわしている。

  普通のしゃべりだったら魅力半減! 巧いな~と思う。 

  だからこそ、ラスト近くに思わず張り上げてしまう「蓮」のひと言も効いてくる。

  まだ何も基準を持たない少女だからこそ 突き進んでしまう危うさ。

  基準がないってことが 若さの基準なんだろうな。

  それを どこまで受け止めるかは 大人の男の評価になってくる。

  

ときに がんじがらめに自分を縛って動けなくなるのは

理性を身につけた大人になりすぎてしまったってことなのか・・・

真新しいものに 心、奪われることを怖れない位の 

若さを取り戻したくなった。

  

   本日の読書メモ  『はじまりの空』 楡井 亜木子

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中間地点で逢いました。

4~5年前、同じ土地に住み、親子共々仲良くしてもらっていた友達。

2年前に実家に戻り、今は埼玉の川口市に住む。

数日前に 「じゃあ、12日に会おう!」と、急きょ決定し、

今日ついに行動におこしてきた。

川口と、福島の中間ってどこ? この疑問の答えは出ないまま、

今回は、宇都宮に集合。(集合!って言ったって たった二人っきりだが・・・)

宇都宮は、始めて降りる駅。 友達とは2年ぶりの再会! 

全く変わってない二人に まずは安堵し、(わからん。友はそうは思わなかったかも?)

この土地、右も左もわからぬ二人だが、

駅前の通りをまっすぐひたすら歩く。

居心地の良い、またゆっくりしてても文句の出ないような店を探しながら

しばらく歩くと、街のど真ん中に数百段の階段発見。

大きくて立派な『二荒山神社』があった。

Dscn2426    再会できたことに感謝し、

   手を合わせる。

   

駅前に引き返し、ホテルのラウンジでランチを頂きながら

会えなかった2年間の近況を報告し合う。

子どものこと、お互いの旦那の健康の話、

今就いている仕事の話。 (その頃は、お互い専業主婦だった・・)

何か始めたことで、お互いの内面は少しずつ変化はあるのだろう。

  成長するだけの子ども達にとっての2年間と、

  少しずつ老いていく私たちとでは 2年間の重みが違うのだと思った。

  

場所を変え 珈琲を飲みながら再びおしゃべり。

不思議な感覚。

年月を飛び越え、その頃と今日が 貼り合わさったかんじ。

あっという間に5時間が過ぎ、現実に引き戻される。

名残惜しさを残しつつ、 

それぞれが今、住む場所へと戻っていった。

   

   次に会うときは それぞれに成長した娘達4人も一緒に、

   那須塩原あたりで、ゆっくり温泉再会でもしたいものです!

      ( 温泉じゃ、文句たらたら言われちゃうかなぁ~ )

  

  本日の読書メモ 『あなたと、どこかへ』吉田修一・角田光代・石田衣良ほか

  

あなたと、どこかへ。 eight short stories Book あなたと、どこかへ。 eight short stories

著者:片岡 義男,甘糟 りり子,林 望,谷村 志穂,角田 光代,石田 衣良,吉田 修一,川上 弘美
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『輪違屋糸里2』

『輪違屋糸里』のTV放映2夜目が終わった。

勿論、浅田次郎著の 同題の本も読み終えた。

最後、TVでは糸里天神が桜木太夫になり、

蓬莱屋までの初道中で終わるのだが、

本では、吉栄天神がおゆきに戻り、糸里の生まれ故郷にて

女の児を無事生み、その名を「いと」と名付け

育てていくところで終わる。

映像で観るのと、場面を想像しながら文を読むのと、

どちらがいい・・・とは言い切れないが、

原作に勝るものなし。 

TVをご覧になった方は

是非とも、原作本を読んでいただきたいなと思う。

余談だが、糸里と土方歳三が いい仲だったという文献が

どこにも残ってはいない。

「新撰組始末記」あるいは「新撰組遣聞」などにも

芹沢鴨、平山五郎殺害時に、傍らにいたのは

芹沢には愛妾のお梅。平山の傍には吉栄、

そして平間には糸里と記してあり、

平間と糸里が恋仲であるとなっている。

そして、糸里も、吉栄も この事件ののちは

行方知れずになっているのだ。

果たして、この二人の天神、

ほんとうに実在したのであろうか・・・。

輪違屋糸里 下 Book 輪違屋糸里 下

著者:浅田 次郎
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『輪違屋糸里』

1日かけて、浅田次郎著『輪違屋糸里・上』を読み終える。

今日、明日二夜連続でTVで放映されるのを知って、

なんとか間に合わせたくて 放映10分前にぎりぎりで読み終える。

あちこち省略はされているものの

セリフは ほとんど本どうりになっている。

音羽太夫は、想像どうりの美しさで、

糸里天神に諭すところも 芹沢 鴨に手打ちにされる箇所も、

映像は 裏切らなかった。

近藤 勇が 的場浩二なのと、土方が 伊藤英明なのが???だったが

  (もっと、骨太のイメージがあったのだが・・・)

主題が 女達の新撰組におかれているのであれば、

あれくらいの やさおとこでもしかたないのか。

明日は 第2夜目。 本は、今夜から 「下」を読み始める。

明日の放映に間に合わせねば・・・。

  本日の読書メモ  『輪違屋糸里・上』  浅田 次郎

輪違屋糸里 上 Book 輪違屋糸里 上

著者:浅田 次郎
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