『トキオ 父への伝言』
東野圭吾さんの単行本『トキオ』が、
同じ講談社から文庫『時生』として出版されたのが3年前。
その当時、読んで感動した 本・『時生』と、
4年前、NHKドラマで放送された『トキオ~父への伝言』が
同じ物だとは気づかず ずっと平行線状態でした。
それが レンタルビデオ屋で偶然見つけ、あらすじをたどったところ
同じ物と判明。数年の時を得て、めぐり合うことができました。
原作では 危篤の息子・時生を見守りながら
父(拓実)と母(麗子)の会話から入っていきますが
DVDは拓実と主治医との会話になっています。
これは 後に過去に戻った時生が父と母の出会いに絡んでくるため
最初から映像で『母の顔』を見せてしまわないほうがいいと判断した
ためなのかな~ なんて勝手に思っちゃいました。
そのくらい 効果的だったと思えるので。
他にも原作と映像とで 変えてある箇所がありますが
それら全て それぞれの得意を生かした変え方になっていると思います。
父親役 国分太一くん
時生役 櫻井 翔くん
この二人の絡みが 実にいいのです。
お互い言いたいことをぶつけ合い分裂しても
お互いを見捨てられない強い思いは 絆からきているのでしょう。
切なくて、悲しくて そして心がジワ~っと温かくなる。
生死の境を彷徨いながら 父親の若かりし日にタイム・スリップし、
伝えたかったことは
『もう一度生まれてきても
またお父さんとお母さんの子どもでありたいよ・・・』
それが 自分の病気を発症する原因であったとしても・・・って
ことなのですよね。
子どもって もしかしたら親が子どもを愛するより深~い想いで
親を思ってくれているのかもしれませんね。
最期、父が時生の耳元で呟く 「花やしきで待ってるぞ!」。
その言葉こそが 時生を父の若かりし日へとタイム・スリップさせる
キーワードだったのでしょう・・・
もう一度 本を読み返したいと強く思う。
500頁にも及ぶ長~い本なのだけれど。
原作もいい! 映像化したものもいい!
どっちも同じくらいいい!
そんなのって なかなか数少ないと思うんだよな・・・・。
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