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雨待ちの一日。

朝から外が暗い。新聞の天気予報欄には 午後からrain

それぞれ家を出る娘たちに 傘を忘れないように声を掛ける。

風が辺りの枯葉を運んで、通りに面した我が家の玄関脇を一杯にする。

きりがないのはわかっているのだが

飛ばされてきた黄色茶色の枯れた葉音を聞くのが好きで

一日に何度となく 玄関脇の吹き溜まりを掃きに出る。

雨が落ちてくるのは まだ先のようだ。  頬にあたる風がまだ軽い。

 

 家事を早々に済ませて、今日はじっくり本を読むことにしよう。

 1日 何の予定もない日はめずらしい。

 一昨日図書館のお姉さんに念を押された期日を守るべく

 もうすでに 2冊は読み終わっていた。

 サイドテーブルに本を積み重ね、コーヒーをドリップで落しながら

 ソファに腰を落とす。

 谷村志穂さんの短編。ひとつずつが趣が違った恋愛小説。

 いくつもの恋愛模様を観せられているうちに

 お腹一杯になって 

 いつの間にか 浅い眠りにおちていた。

 

 はっと目覚めたときには ゆうに40分が過ぎていた。

 庭に出る。

 ほんとに雨が来るんだろうか・・・・?

 

 飲まずに温まったままのコーヒーは 少し焦げた香りがした。

 続きを読み始めた手元が 翳り始めた。

 開けた窓から 雨の匂いが漂う。 

 洗濯物を中にとり込み、やがてやってくる雨粒を心待ちにした。

 

 不思議なことに 雨の匂いがわかる。 風が運んでくる雨の匂い。

 雨の日が大好きだった幼い頃から 敏感だったかもしれない。

 晴れた日のおひさまの匂いには からきし鈍感だったくせに。

 

 まだ 雨音はしてこない。 先ず、水の張った睡蓮鉢にポットン。

 しばらくして またポットン。 それから すぐに規則正しいリズムになって

 時には優しく、時には怒ったように 雨音を変えてゆく。

 

 雨音はまだか・・・・?  

 

  ポットン ポットン   最初のひと音が まだ聞こえない。

 

 

  

  本日の読書メモ 『小さな空』   風野 潮

             『冷たい水と、砂の記憶』 谷村 志穂

  小さな空 冷たい水と、砂の記憶

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コメント

お天気の悪い日は、ちょっと贅沢な時間を持ちたいですね。
沙穂流さん流の過ごし方いいですね。
私も真似したいのですがどうも・・・トホホ。
貧乏性は、相変わらず治りません。

読みたい本は、いっぱいあるのですが積読状態が続いています。多分お正月にでも???と想いつつ時間ばかりが過ぎています。
谷村志保さんの作品いいですね。沙穂流さんに似合いそうですよ。
自分の時間と著者の感性があったときなんだかうれしくなりますね。そんな出会いを期待したいこの頃です。

投稿: 本屋のオバさん | 2008年12月 7日 (日) 14時23分

本屋のオバさん

こんな時間の使い方、お忙しいオバさんには申し訳ないくらい。
恋愛小説は最近、遠ざかっていましたので
久しぶりです。ドロドロしたのが得意じゃないので
短いなかにも、洒落が効いていてセンスのいい短編の数々に 
しばし贅沢な時間を持ちました。

 クリスマス~年末~年明け、益々お忙しいですね。
 たまには ゆっくりspaにでも浸かって
 お疲れの腰や肩、温めてくださいね・・・。
 

投稿: 沙穂流 | 2008年12月 7日 (日) 21時41分

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