「タイムチケット」

図書館に行くと、新刊案内のなかから

読みたい本を予約してくるのが日課。

普段なら、一般読み物しか見ないのだが

夏休み中だからなのか、先月は児童書欄に目がいった。

興味ある書名に目がとまり、その場で予約を入れてきた。

その本が手元に来て、

藤江じゅん著『タイムチケット』 今日、読み終えた。

 

 

 列車のチケット収集が趣味のマサオは、どうしても手に入れたい切符があった。

 収集家のなかでも人気のたかい「昭和44年4月4日」の切符。

 夏休みのある日、

 散歩中に奇妙な猫のあとをついて行ったマサオは

 時間旅行が出来る「タイムチケット」を手にいれる。

 遊び半分、「4444」の日付を書き入れると、なんと、その日にタイムリープ。

 切符を手に入れるべく 駅に向かうのだが

 予想のしなかった出来事、意外な人たちとの出会い、

 そんななか、現代に戻る時間は迫って・・・・。

  

  過去があったから 今がある。

  ひとつ歯車が違えば、違った今がある。

  しかし、人間が変えようとどんなに奮闘しても

  変らない歴史。偉大な時間の積み重ねのなかでは人間は無力だ。

  どんな偶然が重なろうと けっして変らない過去もある。

  それは、歳を重ねた今だからこそわかる。

  

   小学4年のマサオには まだわからなくていい。

   知る必要もないし、知ってはいけない。

   未来がたとえ変らなくても 「今」を精一杯がんばることが

   10歳の少年にとっては 必要なことだから・・・。

 

 明日で夏休みもおわり。 

 止まっていた時間がまた動き始めるように 

 賑やかな子ども達の声があふれ出すだろう。

 ひと夏の経験を胸に 少年たち、また未来を生きだすんだなぁ~

  

  

 

タイムチケット (福音館創作童話シリーズ) タイムチケット (福音館創作童話シリーズ)

著者:藤江 じゅん
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「静子の日常」

「セブンティーン」という雑誌、娘が読んでいた。

私の少女時代からずーっと続いている若い子向けのファッション誌。

中学生にとって 「セブンティーン」という響き 憧れだったなぁ

2歳しか違いはないのに お姉さんのような気がしたもの。

背伸びをして読みたかったものです。

 そして、結婚すると 「ひよこくらぶ」「たまごくらぶ」

 まだ赤ちゃんが生まれてもいないのに 

 先に先に・・・と知識を入れていた。

 30後半に突入。すると40歳代向けの雑誌を、

 そして今は 50歳代向けの雑誌を手にとる。

 そこには 私より少しだけお姉さん達の

 生き生きとしている姿があって

 自分の未知を 疑似体験しているのかもしれない。

  

  先日購入した 井上荒野著『静子の日常』。

  長年連れ添った夫を亡くし、

  息子夫婦と同居することになった 75歳になる静子の日常。

  息子の愛一郎、嫁の薫子、孫のるか、4人の視点から物語が語られる。

  

  プールに通って自分より若い女性達に頼られたり、

  バスで好き勝手に出かけてみたり、

  孫のるかと同年代の男の子たちと川原で酒宴したり、

  息子の浮気現場でのさりげない釘さしなど

  静子のフットワーク、75歳には思えないほど若々しい。

  夫がいた頃から慕っていた彼を老人ホームに訪ねていくくだり、

  私のいちばんの好きな場面。

  

  若い頃から知る思い人に会いながら

   「 人は成長するし、否応なしに変っていく。

    でも、変らない部分もある。

    本当に悲しいことはそのことなんだわ。 」

  変ってしまうことより変らないことのほうが

  ときには せつないこともある。

   

   「 「まったく世間の人間というのはどうして

     人が行くほうへ行くほうへと行きたがるかね。

     そんなことばかりしてたら、一生、人と同じものしか

     見られんじゃないか。」

     そんな風に夫が嘆くのを聞いてあのとき私は

     どう感じたのだったかしら・・・。」

  

   静子さん曰く

     「後悔しない人生は、正しい人生というわけではないわね・・・」

    静子さんの人生は どう? 後悔してるのかな? 

   

    

    静子さんは 私の道しるべ。

    こんな75歳になりたい。

    15歳のとき憧れた17歳。30代で望んだ母になる夢。

    生き方を目標にした数年先より

    もっともっと先の未来。

    30年先の自分が こんな女性になっていますように・・・・。

     

       静子さん  万歳!

   

 

  静子の日常  

 

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日常に戻る。

久しぶりにゆっくりした。

CDショップと併設されている本屋に行き、

予約していた嵐の『5×10 ARASI  ALL THE BEST』アルバムを買い、

新刊本をチェック。何冊か気になった本のなかから

全部持ち帰りたい衝動をグッと押さえ、

とりあえず井上荒野の「静子の日常」を購入。

午後から 家事の細切れ時間を利用しながら読み始めた。

夢中で読み続け、終盤に差し掛かる。

このぶんでは また明日には本屋に再出没しそうだ。

時間がない・・・そんな思いがきっと 文字を求めている要因にもなっているのか?

 

  ~覚え書き~ (読みたい本)

   有川浩『植物図鑑』 磯崎憲一郎『終の住処』 北村薫『鷺と雪』

   恩田 陸『中庭の出来事』 三崎亜紀『刻まれない明日』

   『おもいで屋』←作者名忘れ。

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やっぱり好き、クジラの彼。

借りていた本を返すために図書館に出かけた。

借りずに帰るつもりだったのだけれど

有川浩さんの「クジラの彼」が目にとまった。

2年位前に読んで、とても好きだった1冊。

2~3日前に文庫を数冊購入したので読む本は手元にあったのだけれど、

それを差し置いても読みたくなって 1日で読み終えてしまった。

2年過ぎて読んでもやはり好きだなぁ。 何処が・・・?

短編で6つほどあるけれど 登場人物が魅力的。会話も好き。

出てくる男性の性格も、しゃべる内容も とっても素敵。

こんな人が近くにいたら 絶対好きになるな~。

2年前の感想でも 多分おんなじこと書いてたような・・・。

「クジラの彼」「ロールアウト」「国防レンアイ」

特に、この3つに出てくる男性が好き。

有川さん女性なのに、

男性のちょっとした心の動きに敏感で、表現も上手い。

久しぶりに 擬・恋愛気分を味わうことが出来た数時間だった。

ありがとう・・・有川さん! 

そして、冬原くん・・・高科さん・・・伸下くん・・・。

 

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   クジラの彼

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『再読』とは 再び読むこと。

久しぶりに ほんとに久しぶりに近くの図書館に行った。

ブログで行き来させていただいている方と 

伊坂幸太郎さんの本について話す機会があって

以前、DVDで観た『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作を再読したくなり 

図書館に置いてあったら・・・と軽い気持ちで探しに。

伊坂さんのは大体が貸し出し中で 棚に置いてあること自体珍しいから。

ところが・・・どんぴしゃ!

返却されたばかりのストッカーに載ってるのを みつけちゃったんですね。

『アヒルと・・・』は、5年前に読んだ初めての伊坂作品。

最近、前に読んだ本をもう一度読んでみたい・・・って思うことが多くて

でも、よっぽどのお気に入り以外は 手放してることも多くて

図書館や古本屋に走っては

    (二度目に読むとき、正規の値段出したくないの・・・ケチね!bleah)

じっくり読んでいます。

以前と印象と感じ方が違ってることに気づきます。

5年経てば、これだけの変化があるんだ・・・ 

この歳になって 毎日に変化があるとは思いませんが

確実に、思いも見方も移っている自分が 少し嬉しかったりします。

『変わること』 『影響をうけること』 は 

若い方だけの特権ではないのですね・・・。

  

  5年ぶりの『アヒル・・』は どんな感じ方に変わっているだろう・・・。

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ふつうの日々。

昨日で仕事週間が終わり、今日は久しぶりの図書館行き。

11月はじめに新刊予約をしていた本が

受け取りに行けなかったあいだ、7冊もたまっていました。

貸し出し期間は 二週間。 

「新刊なので予約者が詰まっているから、予定通りに返却ください・・・」

係りの方にそう念をおされ、 考えてみれば、一冊2日で読み進めないと

期日まで到底 間に合わないってことですよ。

無理にでも読書三昧の毎日にしてかなきゃ~ 

そして、読み終わった頃、今月末の仕事がまた始まる時期になるのです。 

1ヶ月って 早いんだなぁ~

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  本日の読書メモ

   『恋桜』 伊多波 碧

  恋桜 (ヴィレッジブックスedge)

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『さがしもの』

若い時に一度手にしたけど手放した本、

数年後、数十年後にもう一度巡り巡って自分の手の中に。

そんなめぐり合わせって めったにあることじゃない。

その本が 自分にとって道しるべになったり、

人生を変えてしまうきっかけになるほどの本だったり・・・

その年代でしか共鳴しない本って 確かにあるんだと思う。

 

 角田光代著 『さがしもの』 

 9編の短編からなる『本』にまつわる話。

 

 「死ぬのこわかった?」

 「こわいもんか。死ぬのなんかこわくない。

 死ぬことを想像するのがこわいんだ」

 できごとより、考えのほうが何倍もこわいことなんだと言う祖母。

 病床の祖母にさがして欲しい・・と頼まれた一冊の本。

 さがしあてたとき 祖母は・・・・。 そして その本とは?

 

 あれから大人になった「私」は 数年をかけてその言葉を理解する。

   『 あいかわらずいろんなことがある。

    かなしいこともうれしいことも。もうだめだ、と思うようなつらいことも。

    そんなときおばあちゃんの言葉を思い出す。

    できごとより考えのほうがこわい。

    できるだけ考えないように目先のことをひとつずつ片付けていくようにする。

    そうすると、いつのまにかできごとは終わり、

    記憶の底に沈殿している。 』

                               『さがしもの』より

 

 日々を経て、理解するようになるのは 

 『本』だけじゃないようだ。

 人が言った大切な言葉や 

 状況なんかも きっとそうなのだろう・・・。

 

 

  

 

  本日の読書メモ 『さがしもの』 角田 光代

             『ハートブレイク・レストラン』 松尾 由美

 さがしもの ハートブレイク・レストラン (光文社文庫 ま 12-4)

  

 

 

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本屋さんでぐるりと。

知人に贈る図書カードを買いに 本屋さんへ。

時間もあったので 新刊棚から平台~

そして文庫本コーナーへと ぐるりまわって

気になる本は手に取り、中をパラ~ッとめくってみる。

そんななか 何のためらいもなく手が伸びたのは 6冊。

そこから 棚に戻したのが 2冊。

自分で購入したのは久しぶりなのだ。

すぐ近くにある市の図書館にて 新刊が2ヶ月遅れくらいで入るから

最近はもっぱらこちらを利用させてもらっている。

2~3日前に借りてきた3冊の本を昨日読み終えて、

今、ちょうど手元に本がない。

右腕が利かない今、文庫本の手軽さがありがたい。

相変らず偏った選択だなぁ~  

でも、手元に置いておく本は好きなジャンルでありたいかな いつの時も・・・。

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  本日の読書メモ

  『乳と卵』 川上 未映子

  『復讐プランナー』 あさの あつこ

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『真夜中の運動会』

肩こりがひどくなりそうで それから 

右手に重い物をのせておくことがやっかいで単行本を避けていた。 

何日かぶりで400頁の長編を読んだ。

『真夜中の運動会』 池永陽。 

『コンビニララバイ』で2002年本の雑誌上半期1位をとった作家だ。

『コンビニ・・・』もそうだが 人間の弱さ・脆さを淡々と描き、

それでいて現代の問題点を書き込んである。

『真夜中の・・・』も、そうだった。

  突然、痴呆症になった祖父を抱えたことで歯車が狂いはじめた家族。

  父がリストラは免れたものの左遷で単身赴任、

  全てを抱え込んだ母は 外に安らぎを求め、

  受験生の靖は大学をあきらめ 介護に専念しようとする。

    もう数十年前、私が25歳のときに 

    母と二人三脚で祖母を介護していた時期があるので

    これ読みながら 当時の苦しかった心情と疲れ果てた身体を思い出す。

  

  しかし、靖って子は祖父に対してこんなに優しくできるんだね。

  ましてや高校生の男の子って 目を背けたくなるのがふつうだろう。

  血のつながりと 同じ屋根の下一緒に過ごしてきた絆は侮れない。

  核家族化が当たり前になっている現代では 稀なことなのだと思う。

  そんな靖だからこそ ガール・フレンドの玲子に愛される所以なのだね・・

  玲子の18歳にして あの冷静さと度胸。 たくさんの悲しい事をきちんと

  受け止めてきたからこその潔さ。

  人間の尊厳、家族愛、夫婦愛、親子愛を感じる作品。

    ストーリーの展開に?と思う箇所も、

    同じ言葉の羅列にまた~?って箇所もあるが

    読みやすい文章と内容のわりに 読後感もしっかり味わえて

    久しぶりに手にとった本にしては 満足だった。

   

  

真夜中の運動会 真夜中の運動会

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阿川さん。

阿川佐和子さんが 『婚約のあとで』という本を出した。

エッセイストとしてのほうが有名かもしれないが、

数年前に『ウメ子』という小説で、坪田譲治文学賞を受賞してもいる。

  

  昨日放送の『王様のブランチ』でインタビューに答えて言っていた。

    

    「 今の自分が

      若い頃に夢みた未来の姿になっていなかったとしても

      その時そのときで、一生懸命考えて

      二者選択して生きてきたのなら それはそれでいい。

      “今の自分”を受け入れなきゃ・・・    」

そうやって 不器用でも一生懸命 選んできた道。

それは 阿川さん自身の生き方だったかもしれないし、

『婚約のあとで』に登場する女性一人ひとりの愛おしい生き方かもしれない。

  

  自分の言葉で 自分自身を語れる女性。

  少しのはにかみに 背筋が伸びた姿。

  彼女の生き方が詰まったこの小説、

  読んでみたくなる。

  

   本日の読書メモ 『アンダーリポート』 佐藤正午

       DVD観賞 『優しい時間』1~4 倉本 聰

アンダーリポート アンダーリポート

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『東京少女』

『東京少女』と『東京少年』ってご存知でしょうか。

私は知らなかったのですが、以前BS-1で放映されていたシリーズものらしく

今回は掘北真希が『東京少年』、夏帆が『東京少女』で、

それぞれ2月から順次全国ロードショーです。

奉文堂という出版社から文庫が出ていまして、

1ヶ月前に購入してあったうち、『東京少女』のほうを読み終えました。

私が大好きな 「時空恋愛ファンタジー物」です。

高校生の美歩は、ふとしたアクシデントから携帯電話を失くしてしまう。

自分の携帯に電話すると、電話に出たのは100年前、明治時代の青年。

夏目漱石の門下生で、小説家志望の「時次郎」だった。

何度も携帯でつながるうちに、次第に惹かれあっていく二人。

時を隔てた かなわない恋。

100年の時を超えて、時次郎が美歩に残したものとは・・・。

映画『東京少女』を小説化したのは 

弱冠24歳 新人作家の「笹原ひとみ」

文章はまだまだだけど これから期待できる作家かも・・・

なんといっても あらすじに魅かれます。

最後の終わり方2~3頁は 不満が残るけど・・・

今夜から『東京少年』のほうを読み始めます。

こちらも 好きな人に永遠に逢えない、せつないストーリーらしい・・・。

 本日の読書メモ 『東京少女』 林 誠人 / 笹原 ひとみ

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 映画サイト ↓

映画「東京少女」公式ブログ

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6時間後に。

高野高明著『6時間後に君は死ぬ』 は、

長編ミステリー小説かと手にとったが、

6篇の短編小説からなる連作ものだった。

表題の『6時間後・・・』題名からして、

ミステリーかサスペンスのどちらかなんだろう・・・

と、全く疑う余地もなく、読み始めたのだが、

そのどちらでもない気がした。

6つの話の中で表題作が、いちばんミステリーっぽくはあるが、

ファンタジー仕立てを濃く感じる。 すなわち、私好み・・・ということ。

特に『時の魔法』『ドールハウスの』は、好みそのものかも。

未来の断片が見えてしまう能力を持つ、心理学専攻の圭史。

それに係わる何人かの女性。

果たして、自分の努力とか考えひとつで未来を変えることが出来るのか。

はたまた、事件間際まで未来を変えるため、走りまわったとしても、

その行動すら、初めから決定されていたというのか。

    未来を知りたいと 思いますか?

            私は・・・・・・

6時間後に君は死ぬ Book 6時間後に君は死ぬ

著者:高野 和明
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   本日観賞の映画  『未来予想図』

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何に心残されるでしょうか?

突然ですが・・・

命を落とすときっていうのは 

大概のかたは気持ちの整理なんてしていないわけで、

現世に いろんな心が残るでしょう。

幼い子どもを残した場合は、

明日からのその子の毎日が心配だし、

新婚さんの場合、

置いてきぼりにしてしまった相方の気持ちを思うとせつないだろうし、

自分の気持ちを相手に知ってもらうことなく逝ってしまった人は、

後悔してもしきれないだろうし・・・

それが、愛する者の許にある何かに『とり憑ける』としたら

何に とりつくでしょうか?

一昨日、読んだ本 東 直子著の「とりつくしま」がそれです。

  

  ・中学生の息子のそばにある何かにとりつきたい。

   彼がいちばん頑張っている野球の何か・・・

   ピッチャーである彼が触れるロージンになることにする母。

   間近で、息子の頑張りをみて、

   自分がいないても大丈夫。

   これから先も、自分で考えて、自分の球を投げていける・・・・と、

   最期のさよならをする母親。

   (※ロージンとは・・・ピッチャーがボールを投げるとき、

                     滑らないようにつけるあの白い粉のことです!)

  ・幼稚園児のじゅんくんは、

   公園のいちばん見晴らしのいいジャングルジムにとりつく。

   大好きなママと毎日遊びに来た公園なら、毎日ママは会いに来てくれる。

   しかし、夜になっても、冷たい風が吹く季節になっても、

   雪が降る冬になっても ママは来ない。 凍えそうになりながら

   ジャングルジムになったことを後悔したその時、 ママの声が。

   そして、もう1人・・・。当時、お腹の中にいた赤ちゃんを

   ママは抱いていた。「みなちゃんを連れてまた遊びに来てね・・・・ママ。

   ぼく、いい子にしてるから・・・」

 

 200頁に短編が11篇。 それぞれが、愛した人と時間を再び共有したくて、

 静かな時が流れます。 

 優しさとせつなさが胸の奥にずんと響く話ばかり。

   

   もし、わたしなら・・・・

   いつまでも形残るモノにではなく、

   すぐに、消えてなくなってしまうモノ

     例えば

        寒い季節が訪れますよ・・・・と、愛する家族の肩先に降り、とけていく

        「初雪」が いいかな・・・・。

   

とりつくしま

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1冊の本になりました。

「ピン~ポ~ン。宅配便で~す」 朝いちばんで 荷物が届いた。

何だろう?と、中味を開けてみると、

そこから飛び出してきたのは、世界でひとつだけの自分の本。

ココログで、ブログを書き始めて 6月で1年がたち、

何か形として残したい!と、強く思っていた。

注文していた「ブログ」が「本」という形に変わり、

手元に 届けられたのだった。

  

  1年に、1冊の割りで、本にしていけたら

  一体、何冊の本を手にすることができるんだろうか・・・・。 

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『はじまりの空』

俳優さんにする質問で

「何故、この職業を選びましたか?」 っていうのがある。

それに答えて「いろんな人の人生を生きられる」

「自分以外の別な人格になれる」って。

私が、本を読む理由もそこにあるのかもしれない。

読みすすめていくうちに 

いつの間にか自分が、主人公にとって変わり動きだす。

  

  今回 読み終えた『はじまりの空』も そうだった。

  少し大人っぽい思考をする17歳の「真菜」が

  34歳の大人の「蓮」のしぐさや言葉に

  どんどん惹かれていく過程。   無理なく自然なストーリー展開。

  17歳の高校生からすれば、34歳って

  何を考えているかなんて想像も追いつかないくらい大人なんだろうな。

  「蓮」と「真菜」の会話は、親しくなってからも敬語を使う。 

  とても新鮮な感じがするし、そのことで ふたりの微妙な距離感もあらわしている。

  普通のしゃべりだったら魅力半減! 巧いな~と思う。 

  だからこそ、ラスト近くに思わず張り上げてしまう「蓮」のひと言も効いてくる。

  まだ何も基準を持たない少女だからこそ 突き進んでしまう危うさ。

  基準がないってことが 若さの基準なんだろうな。

  それを どこまで受け止めるかは 大人の男の評価になってくる。

  

ときに がんじがらめに自分を縛って動けなくなるのは

理性を身につけた大人になりすぎてしまったってことなのか・・・

真新しいものに 心、奪われることを怖れない位の 

若さを取り戻したくなった。

  

   本日の読書メモ  『はじまりの空』 楡井 亜木子

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『クジラの彼』

『クジラの彼』 有川 浩著 を読み終えた。

クジラの彼ってどんな彼よ? どんな小説? 

以前から 本屋で目にとまるたび、妙に気になっていたにもかかわらず

そのときは 手に入れることはしなかった。 

同著者の作品で、その少し前に読んだ「レインツリーの国」が、

思いのほか期待はずれだったから。

短編6作品から成っているが、

全作、自衛官との恋愛作品となっている。

「クジラ」とは、自衛隊の潜水艦のこと。

  全ての作品がよかったのだが、特に好みを言わせてもらうと、

  題名にもなっている『クジラの彼』が 好き。

   潜水艦に乗り込むことが仕事のハルは、

   いちど海に出たら いつ陸に帰ることができるかわからない。

   1ヶ月先なのか、2,3ヶ月先か 全く持って予想すら出来ない。

   そんな ハルと付き合っている聡子は、彼を健気に待ちながらも、

   ハルの本当の気持ちもつかまえきれず・・・。

   遠距離恋愛経験者、

   または待つだけの苦しい恋愛をしたことのある方なら

   心細い聡子の気持ちが自分の気持ちに重なって ジ~ンときてしまうだろう。

   

   私的には、彼の話し方、会話の内容、聡子に対する気持ち・・・

   ハルの全てが 好きかも・・・。 

   近くにいたら、年甲斐もなく、惹かれてしまう男の子だろうなぁ~

2作目の『ロールアウト』も好き。 こんな恋愛いいなぁ~

  『クジラの彼』は 発売が今年1月。

  このたび、8ヶ月の時を経て、手にとることになった。

   めぐり逢うべくして めぐり逢えた本だったのだろうな。

クジラの彼 Book クジラの彼

著者:有川 浩
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タイムスリップ森鴎外

  以前、「タイムスリップ明治維新」 鯨 統一郎著を読んだが

  今回は同著者の「タイムスリップ森鴎外」

大正時代の名豪「森鴎外」が

80年後の現時代の渋谷にタイムスリップしてくる。

前の時代で鴎外は 誰かに命を狙われていた。

渋谷で知り合った今風ギャルの女子高生2人と、その仲間の協力を得て、

危害を加えようとした者の正体を暴くため、

前の時代に戻るための奮闘が始まる。

鴎外が現代に来てしまったことにより、

鴎外失踪と取り扱われており、失踪以後執筆された作品が

はじめから なかったものになっていた。

  

  歴史をかえた鴎外を、現代でも謎の殺し屋が命を狙う・・・・。

  鴎外が生きた時代、前後して

  沢山の作家が表舞台に出て行った時代。

  夏目漱石、芥川龍之介、太宰治などが微妙に絡み合って

  興味深くなっている。

 

  森鴎外の命を狙ったのが 意外にもあの人だったとは・・・・。

タイムスリップ森鴎外 (講談社文庫) Book タイムスリップ森鴎外 (講談社文庫)

著者:鯨 統一郎
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八日目の蝉

古本屋でしばらく前に購入して、長編のため読む気力が持てず

2ヶ月もの間、放置してしまっていた。

一昨日から読み出し、あっという間に読み終わる。

 ~心揺さぶる長編サスペンス~

と、帯には書いてあるが サスペンスとは感じない。

 

事件に巻き込まれた被害者やその家族より

罪を犯してしまった加害者の心情に寄り添うように書かれている。

でも、どんなに大切にしたいと思っても、それが法を犯して得た宝物なら

けして それは長く自分の手の中には 留まってはくれないのだ。

この題にもなっている 『 八日目の蝉 』。

   幼いとき、セミの生き様を知ったとき、あんまりだ・・・って思わなかった?

   と、 千草に聞くわたし。 でもね・・・と話だす。

    「ほかのどの蝉も7日で死んじゃうんだったら、別に悲しくないかって。

    もし、7日で死ぬって決まってるのに自分だけ生き残っちゃったとしたら

    そのほうが悲しいよね・・・」

   しかし、ラストに近い頃、千草がわたしに言う。

    「死ねなかった蝉の話覚えてる? 7日目で死ぬより

    8日目に生き残った蝉のほうが悲しい・・・って言ったよね。

    それ、違うかもね。8日目の蝉は ほかの蝉が見れなかったものが

    見れるんだから。ぎゅっと目を閉じていなくちゃいけないほどに

    ひどいものばかりでもないと思うよ・・・」

犯罪被害者であることで これまでの自分の人生すべてが

台無しになってきた「わたし」 

だが、お腹に宿した命を授かり、加害者の面影を偲ぶことで、

八日目の蝉になる勇気を持つことが可能かもしれない。

八日目の蝉 Book 八日目の蝉

著者:角田 光代
販売元:中央公論新社
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ふたつめの月

初めての作者の本を手にするとき・・・ってドキドキとわくわくと半々。

未開拓分野を進む探険家にでもなったようなかんじ。

2~3ページで 大体わかるものです。 この作者が好きか嫌いか。

または、手に取ったこの本を最後まで読み終えられるか、

はたまた、同著者の他の1冊にまで手が伸びるか・・・。

  近藤史恵『ふたつめの月』読み終えた。

  わたしにとっては 初めての作者。

  好きか嫌いかだったら 好き。

  どこが?  言い回しが・・・・。

  読んだ本で心に残った文章や素敵な言い方はメモしておくのだが

  これまで読んできた作者のは 1冊に何文か見つかるくらい。

  それはそれでいい。それを上回る展開が良かったり、

  登場人物に味があったり、素敵だったりして 

  全体としてgoodだったりするから。

  「ふたつめの月」は2~3ページごとに 素敵な文が見つかる。

  幾つか 抜書きしてみよう。

    

    ・ 神様が導いてくれたからとか、そういう運命だったからとか

      考えたくない。偶然の鍵穴が、偶然の鍵で開いたと思うほうが

      ずっと素敵だと思うから・・・

    ・ 今日のように、無数の偶然のなかから、

      たったひとつの意味ある偶然を 見つけ出せる日もあるのだ。

 

 久里子が不思議老人「赤坂」に 職を失くして相談するくだり。

    「さっさと忘れて、次に進んだほうが前向きな行動かもしれない」

    「それが、あなたにとって自然ならばそうすればいい。

    だけど、棘が刺さったまま歩いても、早くはあるけないよ」

 

 また、何年も思いを寄せる弓田の気持ちがつかみきれず、

 投げ出しそうになったとき。

    「不幸になる人の多くは、相手がなにかをしてくれるのをまっているんだ。

    でも、そうではなくて、自分の心が決まるのを待ちなさい。

    そのふたつは、大きく違うよ。間違っても、しくじっても、

    自分の選んだ方向なら、それなりに歩くことができるものだよ。

    自分で選ばずに、嫌々歩く道が、いちばんつらいはずだ」

    「待つんですね」

    「そう、待つんだ」  (自分の心が決まるのを・・・)

                            

                                   などなど・・・。

 これ、ほんの一部です。 

 わたしの「読書メモノート」は この1冊を読んだことで

 数ページも進んでしまっていた・・・。

   「ふたつめの月」という この題も 優しく、そして悲しい・・・。

  

  ふたつめの月

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大きな玉ネギの下で

サンプラザ中野って人をご存知だろうか。

爆風スランプのボーカルだ。

1980年代後半から1990年代に「ランナー」や

「無理だ!決定盤」「涙の陸上部」などヒットした曲もいっぱい。

興味のあるグループだったわけじゃないが

「大きな玉ネギの下で」は、のりのいい他の曲と比べ、

しっとりとしたバラードで、「ヘェ~、こんな曲も創るんだ~」と、耳に残っていた。

  

  それは、ペンフレンド同士が初めて逢うことになった日の話だ。

  コンサート会場での待ち合わせだったのだが、約束の時間になっても

  遂に彼女は現われなかった・・・・。という内容の歌詞だった。

  

  その話が、小説になった。 勿論、著者は サンプラザ中野、本人。

   

    どんなにお互いを想いあっていても 逢えないことってある。

    最初は、ほんのちょっとだけかみ合わなかった歯車が 

    年月を重ねると 途方もなく遥か彼方に

    お互いの立ち位置があったりして。

    人生において すれ違いと勘違いが どれほど多いか・・・・。

        生涯、口に出せない秘密を人はひとつやふたつは

        持っているものなのだ。  せつない小説だった。 

  

  あのサンプラザ中野が、これを書いたんだね~。

   

<小説>大きな玉ネギの下で Book <小説>大きな玉ネギの下で

著者:サンプラザ 中野
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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東京・自然農園物語。

朝早く目が覚めたので、

昨夜から夢中で読んでいる本の続きを・・・

「東京・自然農園物語」 山田 健 著 を読み終えた。

  東京のぼろアパートに住む職業も年齢もまったく違う4人が

  大家さんが残した遺産相続により、4000坪の農地を相続することに。

   その条件は 糞尿を使っての有機農業を5年間行なうこと。

   それが きちっと守られれば、土地は自分達のものになる。

   農業ど素人の4人。 悪戦苦闘しながらの農業生活がはじまる・・・・。

 

全く知識のなかった4人が、一から農業を勉強していく様子と

その得た知識で農法を工夫していく過程がおもしろい。

読み手側が 彼らの仲間入りして、畑を耕したり、きのこ、山菜を作ったり

のバーチャル農業が味わえる。

腑に落ちない展開や、登場人物の設定も あるにはあるが、

これは 「農業ファンタジー」というジャンルを考えれば、

次から次へと起こる展開を ただ素直に楽しめばいい・・・

ってことなのかなぁ~。

  いつしか、彼らの農業に対する方向性も出てきて、

  夢を追うことに生きがいまで見出せるまでになった彼ら。

   (叶わない夢じゃなく、いつかは届くかも?と可能性の見られる夢)

  彼らを変えて行く「自然」の力。同じ方向を見る同志のつながり。

  

     な~んて・・・  ごちゃごちゃ言わずに

     ただ ただ 読みながら楽しんだらいい!って本だ。 

   

    東京・自然農園物語   

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今日の古本購入は。

いつも行く、古本屋の「BOOK●●F]に

新刊本、話題本はないか 覗いてみた。

わが街には このチェーン店が4店舗ありますが

今日立ち寄った店舗は、新刊コーナーが設けられていない。

作家別に並ぶ、新・旧一緒の棚の 「あ」行から順に探す。

新なのか旧なのかの区別は、2年間書店員だったときの勘と、

週に数回本屋に出向き、新刊コーナーをチックする学の賜物による。

   今日手に入れた比較的新刊本は  ↓

東京・自然農園物語 Book 東京・自然農園物語

著者:山田 健
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

守護天使 Book 守護天使

著者:上村 佑
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Little DJ―小さな恋の物語 Book Little DJ―小さな恋の物語

著者:鬼塚 忠
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この 3冊。 しばらくは 楽しい読書タイムを過ごせそうだ。

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マジカル・ドロップス

最近、持続力がた~んと衰えてきて

1冊の本を最後まで読みきることが難しくなってきている。

しかも、1日で読み終えるなんてこと、暫らくなかったな。

夢中で読んだ・・・なんてほんと 久しぶりです。

それだけ、自分の好みに合っていた・・・ってことでしょうか。

  前置きはそれくらいにして・・・・

  「風野 潮」著の『マジカル・ドロップス』が その本。

15歳のときに皆で埋めたタイム・カプセルを掘り出した。

今は亡き親友が埋めた「缶入りドロップ」41粒。

そのドロップを舐めると 15歳の姿に変身することに気づく。

しかも1粒で変身可能なのは 2時間17分だけ。

43歳の菜穂子は、15歳だった高校1年の自分の姿で

一体何をする? 

親友との学生時代の約束を果たそうと ひたすら突っ走る。

    魔法が切れることがわかっているからこそ

    安心して ドロップを口にすることが出来る。

    今の自分と、それを取り巻く環境を愛してるからこそ、

    15歳の自分の姿で 思い切ることが出来るのだ。

マジカル・ドロップス Book マジカル・ドロップス

著者:風野 潮
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

   

      

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恋のあとさき

2日前から読み始めた「恋のあとさき」を今、読み終えた。

ハーレクィーンから出版されてるけれど、ハーレクィーンに

あまり馴染みのない人も読みやすい短編集になっている。

実を言うと私自身も得意ではない。どっぷり浸った海外恋愛小説。

でも、ちょっと趣きが違う。

日本の四季が、風情が、歴史が、

日本人特有の心情が ひとつひとつの作品に深みと重みを与える。

どれもいい。 読んで時間の損をした!なんて作品はひとつもない。

なかでも私のお気に入りは、『君があたりは』。

『君があたりは』は、前日のブログでも書いたので省略。

『パラフレーズ』大好きなタイム・トラベラーもの。

中学生のときの淡い恋愛と、不倫恋愛から抜け出せずもがく今の自分。

そんなわたしのもとに、中学生のときの彼が現われて・・・

最後の終わりかたが、私としてはちょっと不満。

『水無月の姫君』。第1回大賞受賞者が、寄稿した作品。

奈良の都から平安の都に遷都した時代。

藤原一門のある姫君の恋を貫いた話。

これは文句なくいい!

これ全て、素人の書く小説なのか?と思うくらいの力作揃い。

書店で、この本を手にとってよかった~!

   本日の読書メモ  『恋のあとさき』 藤ノ木 陵 ほか

 昨日の映画メモ  『初恋の雪』 『秒速5メートル』

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雨の午後の過ごし方

思いがけず、お昼で仕事が終わった。

予定外の午後のひととき、

思わぬプレゼントをもらった子どものように

心が、浮き立った。

映画でも観ようか・・・。庭いじりか・・・?

それとも 朝から続いた雨がしばしの休息をとるうちに、

デジカメ片手に散歩でもしようか・・・。

それとも 最近、肩こり眼の疲れが続いていたために

遠ざかっていた読書か。 久しぶりに本屋でも覗いてみようか・・・。

で、結局  文庫本4冊買い、そのうちの1冊を読み始めた。

『恋のあとさき』。

ハーレークイン主催のコンテスト入賞作品集になっている。

その中で 大賞を受賞した『君があたりは』が 素敵。

奈良の明日香村を舞台に、万葉集を織り込み、

しっとりとした恋愛小説になっている。 

若い時、こんな恋をしたかったなぁ~!

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書店繁盛記

最近、図書館を利用することが多くなった。

新刊が入荷するのが遅いことが難点だったが、

今は1ヶ月遅れ位で 入ることが多いようだ。

ただ、人気作家だったり、

話題の本だったり・・は 予約者が多いので

相変わらず、辛抱強く待つ覚悟は要るが。

でも、以前に比べれば ずいぶん早く連絡が

来るようになった。

本を読む人が減少しているのか、

はたまたお金を払って手に入れる人が増えたのか・・・

「予約された本が入りました・・・」の電話を受け、

出かけてみると 1ヶ月前に予約していた

『書店繁盛記』だった。

Dscf0910

今は オンラインで本が手に入る時代。

出版社も 予側されるベストセラー本の配本に

まずはオンライン書店の予約数を確保する。

それから 大型書店、チェーン店に集約され、

小さな書店には並びにくくなっている。

以前 勤めていた書店は大型店ではあったが

開店して 駆け出し2年の新人店であったため、

実績が伴わず 配本してもらうのに苦労した。

お客さんにとって 大変、利便性の高いオンライン書店。

それでも わざわざ書店に足を運んでもらうメリットを、

ビビッときた本を 書棚から抜き取るときの楽しさを

アピールしていかなければならない。

毎日毎日、その努力を重ねる書店員の仕事ぶり・・・

そんな あれこれを書いた本です。

読み始めたばかりだが 

これが なかなか中味が詰まっていて 面白い。

書店で働いていた頃を なつかしく思い出しながら

読み進めている。

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1000円と105円・・って!

Dscn1544    本日の 古本屋での買い物。

  

収穫の まず1冊目。

2月に出版されたばかりの

貫井徳郎 「ミハスの落日」。 750円。 

ネットでの書評がすこぶる良かったのが

頭に残ってて・・・。

2冊目は、

今月発売された「九月の恋に出会うまで」を読んで、

すっかりファンになった松尾由美の 前作品「雨恋」。

1件目に立ち寄った古本屋で1000円の値札。

2005年の本に1000円かぁ~と 躊躇してたら

2軒目で 105円で見つけて 即買い!

この2店の価格の違いは なんでなんだろう? 

と、腑に落ちないながらも 嬉しさを隠し切れないわたし。

今週も 『楽しい読書週間』になりそうだ・・・。

  

  本日の読書メモ 「使命と魂のリミット」 東野 圭吾

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好み本み~つけた

「九月の恋と出会うまで」 松尾 由美

Dscn1528  Dscn1529

3日に1冊の割合で読んだとして

1ヶ月10冊(実際はそんなに読めてないケド・・・)

1年で120冊。そのなかで これは良かった!と

思える本は どのくらいあるだろう。

東野圭吾も、重松清、本多孝好も良かった・・・と

思う本が多い。

でも 「好き好き!この本、私の好み!」

ってなると 梶尾真治、市川拓司,浅倉卓弥

なかでも ブログの名前にもつけた

梶尾の「未来のおもいで」は出会えてよかった!

って はじめて思えた本。

それから 浅倉の「君の名残を」が 2冊目。

そして今、読み終えた「九月の恋と出会うまで」が

3冊目となった。

小学時代に「なぞの転校生」を読んだ時から

時空を越えた愛、どうにもならない壁に 

すこぶる弱い。

こんな素敵な本に出会いたいために

本探し読書を 続けるのかもしれない。

  

  本日の読書メモ 「九月の恋と出会うまで」 松尾 由美

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久々の古本屋探訪

しばらくご無沙汰だった古本屋にフラ~っと

立ち寄ってみた。

古本屋では 歩き回る順番が決まっている。

真っ先に向かうのが 単行本の新刊コーナー。

2~3ヶ月前に出版されたばかりの

本屋の新刊台に並んでいるような新刊が並ぶ。

うまくタイミングが合えば 今月出たばかりの

湯気がたつような本にめぐり合えることもある。

本日の 新刊コーナーからの掘り出し物は

この 3冊。   「ひとり日和」は                                              Dscn1465      

  是非読んでみたかった本。

  手頃な650円だった。

単行本の棚を著者名「あ」行から

「ら」行まで ひと通り見てまわり、

それから 文庫棚に移動。

こちらも 全部の棚に目を通す。

文庫には 新刊コーナーが設置されていない。

それがいつも 不便で効率がよくなくて、

何度も通ううち 言葉を交わすようになった店長に

それとなく 話してみたことがあった。

そしたら今日、棚が出来ていた。 文庫の新刊棚!

これで 文庫新刊をみつけるのも容易にできる。

言ってみるものだ。 

それを形にしてくれる店長の心意気も 嬉しかった。

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直木賞候補作品決まり!

第136回直木賞候補作品が決まった。

『ひとがた流し』   北村 薫

『空飛ぶタイヤ』   池井戸 潤

『失われた町』    三崎 亜記

『どれくらいの愛情』 白石 一文

『四度目の氷河期』 荻原 浩

『一瞬の風になれ』 佐藤 多佳子 の6作品。

すでに読んだのは 2作品のみ。

1月16日の発表までに 全候補作品を読破して、

自分なりに予想するのが 毎回の楽しみだ!

前回も前々回も 決して当たりはしなかったが・・・

だって どうしてもひいき目に見てしまうから。

今回の候補作家の他作品は

これまでに読んだことのある作家ばかり。

なかでも 北村薫さんは好きな作家。

『リターン』『スキップ』『冬のオペラ』

推理作家協会賞受賞作の『夜の蝉』など

大好きな作品も多い。

今回の『ひとがた流し』も 

昨秋に、年末にと2度読んだ。

ひいき目でなく 純粋に作品の素晴らしさと

向き合うために

明日さっそく書店に飛び込み、

未読の4冊 購入してこよう・・・っと。

   本日の読書メモ  『わたしの、好きな人』 八束 澄子

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初・読書

2007年初の読書は

『二重誘拐』 井上一馬著。

最近ミステリーは とんとご無沙汰だったが、

昨年10月に新刊として店頭に並んだものだが、

今日、古本屋で見つけたので 即 買い!

女性とまともに恋愛できないオタク男が

行き場の失った性のはけ口にしたのが

誘拐監禁した若い女性達。

ところが その女性達は2~3年後には解放され

犯人についてはみな口を閉ざす。

解放した彼女達を 何年経っても支配するのは

二重誘拐だった・・・。

現代のおける犯罪の不気味さを 

ひしひしと感じた著者が 書きためた作品だ。

非情・冷酷な犯人の仕打ちが次々明らかになる。

毒牙にかかった女性を一生全力で守り抜く

男の生き様と 少しは救われる最後のどんでん返しに

少し ほっとする。

今年は 不得意分野にも手を伸ばしてみようと

あと1冊は めったに読まないホラー小説を購入。

明日から 読み始める。

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心に沁みた詩

本屋で 何気なく手に取った本のなかにあった詩を

紹介します    

   

大勢の中の孤独

わいわいと大勢で がやがや ペチャクチャと

皆んなで会話をして 時間が過ぎ 家路につく

フワッーと ホッとする

楽しいはずの時間だったのに あまりそう思えないのは

なぜだろう

人に気を使い 面白いことでもないのに 大勢の中では

つい つられて いつのまにか笑っている

少しは会話もしなくてはと 気をつかっている

こんなに大勢の中にいるのに ふと孤独を感じる

そんなことが 疲れてしまうことかな

大人なのだからそれも仕方のないことかと思い

話題をさがして話しているのだ

反面 一人で読書 お茶を飲む 新聞を読む

テレビを見る

ホッと楽しい また一人もよし

子供の頃 大勢の友達と遊んだ

とてもおもしろくて 楽しかったのはなぜだろう

無心だったからかな

子供の頃の想い出は 良いことや いやだったこと

沢山沢山ある

でも どれもが懐かしいことばかりだ

今 大人になり 気を使って つくられた会話をするくらい

なら にぎやかな 楽しさでなくても良い 一人でもいい

想い出に触れながら過ごす

なかなか いいものです

落ち着くことができます

久しぶりに 無心になり 純粋な気持ちになれたなあ

なんて おもうことができる

想い出とはなしてみるといい

今もまた 想い出と友達になって 話をしてみて

気持がとても落着いて 楽しい気分になれると思う

大勢の中にいても孤独だと思う時がある

     一人の方が楽しく孤独を感じない時もある

                 まゆはら ようこ著 『地球のまばたき』より

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POPつくり

朝、晩は涼しくなった・・と思っていたが

日中は 残暑が厳しい。 

昨日も 外に出ると あまりの太陽のまぶしさに クラクラ。

午後の厳しい太陽を避けるように 家にこもった。

           第二回の本屋大賞に選ばれ、

Dscn0707_1     9月30日から映画も始まる恩田 陸の

     「夜のピクニック」のPOPを 作った。

     (ちなみに第一回は「博士の愛した数式」、

              第三回は言わずと知れた「東京タワー」)

Dscn0708_2     今月 文庫も発売されたし、ヒットしそう。

   わたしは・・というと

   もうずいぶん前に「夜のピクニック」を 

            読もうとして数ページで本を閉じている。 

映画化が決まった数ヶ月前に 再度 チャレンジ。 

読みながら 私自身も 歩いている感覚。

主人公たちがゴールするのと同じ疲れが残る。

以前 なぜ 完読、完歩できなかったか・・・ 

体調が良くない時に手にとってしまったから? なのかも。

 

最近 本がドラマ化されたり、映画化されたりが大変多い。

本を読んでから 観ますか? 観てから 読みますか?・・・

な~んて  どこかで聞いたセリフ。

読後、映画を観ると がっかりすることが多い。

それだけ 言葉の力と人の想像力(創造力かな)の大きさを 

思い知るのだが。

でもやっぱり これは読んでから映像で確かめたい作品・・かな

      本日の読書メモ  「僕たちの戦争」  荻原 浩

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主人の本の好み

入院中の主人から 仕事中の私の携帯にメール。

何かあった? 

ドキドキしながら バックヤードに下がり

これまた ドキドキしながら 携帯を確かめる。

『文庫本買ってきて!「博士の愛した数式」と

「セント・メリーのリボン」・・・』 オイオイ 驚かさないでちょ~

昨日あたりから 身体が楽になってきた主人に

1冊の本を置いてきた。

『文庫がすごい!』  沢山の著名人が 

今年読んでよかった文庫を10冊ずつ 紹介している冊子。

その 総合No.1に選ばれているのが 

「博士の・・・」と いうわけだ。

今まで 「国家の品格」だとか「下流社会」「さおだけ屋・・」とか

硬い本しか読まなかった人が 「博士の・・」や

昨日持参した「MISSING],[地下鉄に乗って」を

読むなんて・・・。

せっかく興味を示してくれたのに 言いたかないけど

「博士の愛した数式」 なんて 時期はずれですからぁ~!

うちにもあったけど 本も読んで、映画も観て、

本はとっくの昔に古本屋に処分してしまってま~す。

     Dscn0693_1      うちの本屋からは 「セント・メリーのリボン」のみ

   購入して、博士の・・」は 古本屋で探した。 

    あっ いけない! これは ないしょ ないしょ・・・ 

          本日の読書メモ 「Y]  佐藤 正午  

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休みの前日には・・

仕事が休みの前の日には 

そんなに読めるわけもないのに本を買いまくる。

Dscn0612    昨日も例に漏れず、

   以前から目をつけていた4冊をチョイス。

   午前中 サークルのテニスで2時間汗を流し、

その帰りに寄った 近くの日帰り温泉でまた汗を流し、

お気に入りの店の「ニラなんばんラーメン」を食して またまた汗を流し、

家にたどり着いて やっと 読書タイム。

Dscn0555   オレンジケーキに紅茶で(・・って また食うのかぁ!)

  4時から予約入れてた美容院の時間までの数時間

  思いっきり 読むぞ~!!

ほんとは 朝から晩まで 飽きるほど本を読んでみたい! 

これが願望なんだけど・・・ね

     本日の読書メモ  『百万の手』 畠中恵

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ファン第1号

お昼の交代で レジに入った。

いつものお得意様が これもいつものように 

文庫、文芸書、旅行書、雑誌etc・・

おりまぜてお求めになった。 しめて1万円也。 

この 初老の男性は 大手出版社の新刊発売日には必ず、

他にも週3日は来店される。

週3万、月に10万を超えるお金を 書籍に使うことの出来る方って 

一体どんな人なのだろう・・・

身分を隠してはいるが 有名な作家先生?

勉強熱心な企業の社長さん? 大学の教授?

お見かけするたび 気になっていた・・・

それが 今日、店頭になかった本を

四方八方、手を尽くして捜したことがきっかけで

話をして 判明した。

若いとき 物書きを目指していた。

何十、何百もの小説を書いていたが 物にならず

今は 親の残した大手印刷会社を継いだ社長さん。

なるほど~ 納得!

「でも まだ諦めてはいないんですよ。

この年になっても・・」

「自費出版・・は考えないんですか?

印刷会社にいらっしゃるなら 容易でしょう・・」

「ん~  やはり認めて貰いたいんでしょうね。

それが 俺のこだわりだった・・ってことかな」

素敵! ステキ!

書いた本、読んだことはないけれど

ここに 貴方のファン第1号が誕生しました!

本を通じた お客様との触れ合いで

気持ちが ほのぼの・・・

そして 「力」をいただける瞬間です。

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夏文庫フェアのおみやげ

Dscn0228 書店では今 角川、集英、新潮の3社が夏文庫フェアをやっている。

購入すれば 必ず貰える「おまけ」も嬉しい!

角川は ブックカバー。新潮はパンダ(yonda?)のマスコット。

集英は 1冊購入からブック・マークがその場で貰える。

娘から頼まれていたコバルト文庫から「ナナ」「ハチミツとクローバー」「ラヴコン」

の3冊を購入。

集英キャラのみつばち君ブック・マークが 可愛い!

娘2人と (もち・・私も) 仲良く?取り合いした。

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不得意分野

本屋に勤務しているから・・って言っても

不得意分野もある。

「好きこそ・・」のことわざどおり 小説、エッセイは得意分野。

単行本でも文庫でも お客さんから書名なり著者名を言われれば 

すぐ対応できる。

ビジネス書、実用書もなんとか大丈夫。 

海外文学が どうもいけない。 

読んでいても 登場人物がごちゃごちゃになる。

何度も 前頁をひっくり返す。全て同じ名前にみえてしまう。

読み終えた頃には すっかり疲れ果てている。 だから 敬遠。 

でも 今は 児童書も海外ブーム。

海外文学の お問い合わせも増えている。

仕事がら不得意だから・・・なんて言ってはいられないんだよなぁ~

海外小説の好きなかた その楽しみ方どうか教えて お願い!

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やった!絵都ちゃん

直木賞が決まった! 森絵都の「風に舞いあがるビニールシート」

と三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」の2作品。

明日さっそく 棚替えの仕事が待っている。

早く寝よう・・っと。

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配達あかずきん

以前 書店勤務だったという「大崎梢」が書いた「配達あかずきん」

書名に惹かれ手に取ってみたのだけれど・・・

数ページめくってみると 手が止まらなくなっちゃった!

駅ビルにある書店で起こる いろんな事件を 

書店の店員・杏子と 勘のいいアルバイト・多絵が 次々に解決していくライト・ミステリー  

書店の仕事・・って いまいち どんなことしているのかわからない・・って人

多いんじゃないかな~ 私も そのひとりでした

店員さんの1日の仕事の流れも 意外な仕事があることも 本の並べ方の秘密など・・・ 

これを読むと 書店に行きたくなること間違いなし

書店勤務の 私が言うんだから これほんと!

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